開店までの道のりと店名の由来

シュービー

2012年10月25日 14:24

今日は長文。ほんとにちょーーーぶんです(笑)

なかなか照れくさくて話せない、Shoebe(シュービー)という
店名の由来。由来ってほどでもありませんが、興味があるかた
はごらんくださいね。


わたしがシュービーをオープンさせたのは2005年の1月。

そこからずーっとさかのぼって、1995年の春。
沖縄のコザ高校を卒業し、靴の専門学校を出て
東京のある靴メーカーで、企画の仕事をすることになりました。
靴の仕事に携わったばかりの頃は、表参道にある企画室で
翌年のトレンドを取り入れたデザインを起こしたり
市場調査では新宿・渋谷・銀座など華やかな街に出かけたり
雑誌広告の写真撮影に同行したり。。。
沖縄の田舎から出たわたしには、それはまるで夢のような世界。
毎日が楽しくて仕方ありませんでした。

でも、1年くらい経つとなんだか「これってわたしがやりたかった
こと?」と考えるようになり、さらに半年後にはあてもなく退職。
(当時の行動で、勤めていた会社には申し訳なかったなと今と
なって大反省。直属の上司には特に良くして頂いたので。。。涙)

本当は何がやりたいのか、答えも分からないまま、靴の専門学校の
同期だった友達の紹介で、今度は靴の製造メーカーに就職。
そこでは、デザイナーが描いたデザイン画を基に形にしていく仕事。
わたしはおもに、パターン起こしの仕事をやっていました。
大量生産の靴は効率がいいパターンを、若い女性向けのブランド
では個性的なパターンをというふうに、平面のもの(デザイン画)を
立体に(靴に)変化させていく仕事は、とてもやりがいがあり
充実した毎日でした。でも、また2年くらい過ぎると、んんん?
なんか違和感?これって本当に自分のやりたいこと?と考えるように。

またまた、あてもなく退職し、1ヶ月くらいダラダラ過ごしていると
今度も同期の紹介で、新しい就職先が見つかりました。
(まわりの人達に恵まれているなぁとあらためて感謝)

3つ目の会社はとてもおもしろく、製造も販売もみんなでやる!
という、なかなか普通では無いスタイル。初めは「なんで販売
なんかしなきゃいけないの?」というジレンマというか、
製造者のプライドというか、ただの若僧のわたしは
思っていましたが、やってみるとこれは意外と難しい。

お客さま1人1人の足のサイズや特徴は違うし、
またそれにデザインや色の好みも違うので
お客さま、それぞれに靴を合わせていくのは、本当に難しい。
 


でも、わたしはその販売にどんどんのめり込み、
またお客さまの靴に対する悩みを直接聞くことで
製造に対する考え方や、技術の習得方法が
180度変わりました!

わたしのやりたかったことは、これだ!!!



そこから、シュービーのオープンに繋がっていくのですが
人は(特に女性は)、何かのご褒美や新しい事をはじめる時
また特別な日に備えて、新しい靴を買うことが多いような
気がします。

それは、毎日仕事をがんばるための足にやさしい靴
だったり、新しい就職先で使う初めてのパンプスだったり
大事な友人の結婚式に履く靴を新調したり。。。
楽しみにしている旅行でたくさん歩ける靴や
母親の介護が終わり、これからはたくさん外に
出かけるぞ!と真っ赤な靴を購入された方もいました。

靴を買うって、日常的で、そんなに大袈裟なことでもないけど

…でもその1足には、それを選んだ、その人の過去や
次につながって行く未来があるようで、人が1足の靴を
買うってことに、わたしは人それぞれのストーリーがぎゅーっと
つまっているように感じます

また、同じ靴でも、人によって使い方もさまざま。
ヒールが高い靴を毎日仕事で履く方もいれば
デートでしか履かない人も。。。
ウォーキングシューズは旅行用だったり
小さなお子さんがいるから必需品だったり。

そういう1人1人の使い方や、大きく言えばお客さまの
人生に寄り添って、1足の靴を丁寧に販売できる人
になりたいです。

あなたにとって、いま履いている靴ってどういうものですか?

Shoes are たくさん歩ける心地よい靴
Shoes are 自分をキレイに魅せる靴
Shoes are 1年に1度しか履かない特別な靴
Shoes are 子供とおもいっきり走り回れる靴

……

人それぞれの Shoes are (シュー アー ○○)をサポートしたい
という思いを込め、Shoe be (シュービー) という店名になりました。(areは音の聞こえやすさでbe動詞に変えました。笑)
英語の文法的にも変だけど。。。イメージで

はぁ~、日本人の悪いクセですね。
言いたいことを最後に言う。まわりくどい

ということで、どうぞ末永くShoe be(シュービー)を
よろしくお願い致します。



そういう思いを込めた、店名の由来でした。ちゃんちゃん



シュービー 新崎 一美






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